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Time - poiesis (2013-2014)
共同制作:吉岡裕記
素材:生物の定点映像、3Dプリンタ用樹脂
映像提供: ミナミコメツキガニ Mictyris guinotae 西山雄大 大阪大学
モジホコリ Physarum polycephalum 山千代真規 神戸大学
クロヤマアリ Formica japonica 久本峻平 早稲田大学
キンギョ Carassius auratus 石橋友也 早稲田大学
シアノバクテリア Pseudanabaena sp. ILC 545 東海林祐 早稲田大学
"Time-poiesis" は 3D プリンターを用いて、樹脂を積層することによって複雑な立体を出力するメディアの 特性を生かし、時間変化を物理的な造形として現前させる試みである。生物の動きと成長をとらえた定点映 像の時間軸を高さに変換したデータを3D プリンターで出力し、彫刻作品とした。使用した映像は、それぞれの生物の研究者から提供してもらったものである。 結晶や地層、生物の発生など、時間変化は形態形成に深く関わりをもつ。我々の持つ時間概念は、全ての 物質を通り過ぎて進むようなイメージを伴っているが、むしろそういった概念の方こそ、多様な生命や物質 の刻む時間を我々自身の身体を通して解釈 、総合したものだ。科学研究に用いられる定点映像は、二次元のデー タとして扱うことが可能であり、複雑な自然環境下より情報量が少なく、分析するのに好都合な状態だ。こ のデータを、異なるテクノロジーを用いた手続きによって再び身体化する。そこには、元の自然とは別の自然の形態が立ち現れる。
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